ピントが後から変えられる話題のカメラ「LYTRO(ライトロ )」をWebデザイナーの視点で見て思ったこと

先日、PHaT PHOTO編集部があるTIP(Tokyo Institute of Photography)にて開催されたLYTRO(ライトロ)体験会に行ってきました。

LYTRO体験会

LYTRO(ライトロ)ってなに?

少し前に「ピントが後から変えられるカメラがでる」とネット界隈で話題になったことを覚えている人もいるとおもいますが、それがこのLYTRO(ライトロ)になります。

LYTROの公式ページ
https://www.lytro.com/

グーグルなどでも「LYTRO」で検索してみるとこのような紹介のされ方をしています。

  • 写真撮影後にピント合わせができるカメラ
  • ピントを自在に変更可能な写真が撮れる
  • 撮影後もピント調節が可能なカメラ
  • 撮影後にピント合わせできるカメラ
  • 撮影後に焦点を合わせられるLytroカメラ
  • 未来のカメラ Lytro

撮影した状態を後から自由に変えられるって未来のカメラのような気がしてましたが、思った以上に早く商品化されました。

実際のカメラを見るまでに感じていたこと

「ピントが後から変えられるから誰でも簡単に失敗なく写真が撮れる」というようなことを何かの記事見ていたので、自分には正直全く興味がありませんでした。

  • そもそもある程度カメラ使ってる人だったらフォーカスの失敗なんてそうそうないだろう?
  • 動画だったらスゴイけど静止画でそこまでやる意味あるの?
  • パンフォーカスで撮影したものをソフト処理でぼかすんじゃないのか?

というようなイメージを持ってました。

説明を聞いてすごいカメラだなとおもった点・・

上記のようなイメージを持っていたのですが、製品の説明を聞いてちょっとすごいカメラだなって思ったことがありました。

パンフォーカスで撮影したものをソフト処理でぼかすんじゃないのか?

こんな浅はかなことじゃなかく、400万画素の写真の後ろに4000万画素のセンサーでその場の光を全部記録するみたいなこと言ってました。

この部分については、ここでなんとなく書くよりも公式サイトや「[PY] フォトヨドバシ」のサイトでもレポートがあったのでそちらを見るとよいです。

[PY] フォトヨドバシ Lytro LYTRO ILLUM 実写レビュー

こうみるとなんかすごいカメラだなーと思ったのと、ここまでのことやってると動画は無理だなと思いました。

写真としての魅力はあまりない、ガジェットしての魅力と可能性に秘めたカメラ

しかしこのカメラ、写真を撮ってプリントするということを想定した場合は最終的に400万画素での表現になるので、今の高画素機ブームの中ではなんか見劣りしてしまう感があります。

LYTROというカメラは写真を紙に印刷する人のカメラというよりも、モニタやiPhoneなどのガジェットやインスタレーションなどで何かするツールだなと思いました。

公式サイトにアップされた写真を貼り付けることができるのでいくつかこちらに貼り付けてみます。

  • 画面の好きなところをクリックでピントがそこにあう
  • 画面内をマウスで動かすと少し動く
  • 右下の再生ボタンで簡単なアニメーションになる

ちなみにiPadなどのジャイロセンサー付きの端末で見ると動かすとそれに追随して写真が動きます。一眼画面で動かすとなんか新しいです。

【追記】埋め込みコードが一種類しかないのでiPhoneなどで見る際にCSSで100%にしましたがヘルプが邪魔してうまくみれませんね。PCだとよく見れます。

ギャラリーページに色々な写真がありますのでPCやipadなどで是非見てください。

https://pictures.lytro.com/

これってWebサイトやアプリやインタラクティブコンテンツに使えるんじゃない?

写真にすることを前提のカメラだと思ってたので興味がなかったのですが、このようにWebに書き出せる(正式には埋め込み)となるとWebサイトやセンサーを使ったインタラクティブに活用できるカメラなんじゃないのかと思い始めました。

現在は、このようにピントを後から変えるようにするにはLYTROのサーバーにアップしないといけないという点はネックになりますが、日本の代理店の方に聞いた所、専用サーバーを使わないでもできるような要望を出しているというお話でした。

埋め込みタグでの埋め込み以外にどの位までカスタマイズできるかについては英語サイトに解説があるということで、まだあまりカスタマイズについては充実はしていないかもしれませんが、「RICOH THETA」が第2世代になってAPIやSDKを提供しはじめたことを考えるとこちらもそういったことを考えていそうな気がしました。

現在の問題は価格面

このカメラ使ってるセンサーとか技術を考えるとしょうがないのかもと思うのですが、値段がちょっと高いです。

販売価格: 198,000円(税別)

Lytro Light Field Camera ライトフィールドカメラ LYTRO ILLUM (イルム)

lytro

ちょっと気軽に試してみようかなーって価格じゃないんですよね。

この価格帯の商品を買うには明確な目的がないといけないと思うんですが、

  • 写真として使う人にとっては写真の画質面で見合うのか?
  • 遊びや実験としてガジェットツールとして考えても気軽に買えない

このカメラのメインターゲットって誰なんだろう?

と思ってしまいました。

しかし、未来のカメラというかすごいカメラであることは間違いない

写真メインにしている人にとっては使いところがなかなか見出さえないカメラだと思うのですが、Webサイトのメイングラフィック部分に埋め込んで見たり、ガジェット的に考えると「Leap Motion」「Arduino」「Flash使ったインタラクティブ」などなにかにこの機能を使って面白いことする人でてくるのかなーと思いました。

なにか新しい表現を考えている方いかがでしょうか?

この記事を書いた人

著者 : ハヤシユタカ

2001年、有限会社ムーニーワークスを設立。WEB制作の他、書籍執筆、セミナー講演、企業研修などを行う。また、クリエイター育成機関デジタルハリウッドでは1999年より講師として本科WEBデザイナーコースやデジタルデザインコースを担当。 詳しいプロフィールはこちら

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